「公務員は安定している」と言われるのはなぜ?実は公務員は安定から程遠いところにあることを徹底解説!

30代後半公務員の転職

鷹です。

30代後半でノンキャリ国家公務員(地方局)からノンキャリ国家公務員(本省)へ転職し、その後40代になって民間企業へ転職しました。

公務員は安定しているとよく言われますが、それはなぜなのでしょうか。

公務員は安定していると言われる理由、そして安定とは何かを解説します。

安定とは?

「安定」という言葉について、デジタル大辞泉では次のように説明されています。

  1. 物事が落ち着いていて、激しい変動のないこと。例:「心の安定を保つ」「物価が安定する」
  2. 平衡状態に微小な変化を与えても、もとの状態とのずれがわずかの範囲にとどまること。
  3. [形動] 物理学・化学で、物質が容易に分解・反応・崩壊しないさま。例:「フロンガスは化学的に安定」

一般的に理解されているとおりかと思います。

激しい変動がない、多少の変化を与えても元の状態を維持すること、それが安定です。

「公務員は安定している」と言われるのはなぜ?

「安定」という言葉の定義を踏まえると、公務員は以下の安定性を持っていることから「安定している」と言われています。

雇用の安定性

公務員は雇用の安定性が高いと言えます。

法律によって守られており、解雇されるリスクは非常に低いです。

また、経済不況の影響を受けにくく、民間企業と比べてリストラされる可能性も低いです。

もちろん、勤務態度が著しく悪い場合や犯罪行為があった場合などは、分限免職や懲戒免職になる可能性はあります。

ただ、その条件も法令等で厳しく定められており、そう簡単に受ける処分ではありません。

収入の安定性

公務員の給与体系は次のとおり、安定しています。

  • 毎月一定の収入が保証されている
  • 年功序列制度により、長く勤めるほど給与が上がる傾向がある
  • 世の中の経済状況に関わらず、一定の収入を得られる

毎月必ず同じ金額が振り込まれ、優秀であろうとなかろうとほぼ確実に毎年必ず給与が上がり、世間がどんなに不景気でも給与が下がることはまずなく(昇給が抑えられることはあります)、一定の収入を得られます。

ザ・安定です。

福利厚生と社会的信用

公務員の福利厚生は手厚いことで知られています。

  • 有給休暇が初年度から20日付与されるなど、休暇制度が充実している。
  • 病気になった際の保障も充実している。

また、社会的信用度が高く、ローンを組みやすいなどの利点もあります。

公務員は本当に安定しているのか?

さて、公務員の安定した側面をご紹介しました。

でもこれって、本当に安定していると言えるのでしょうか?

安定の側面があることは事実ですが、これだけが安定ではないような気もします。

気になって生成AIに「安定とはなんですか?」とシンプルに質問してみました。

回答はこのようなものでした。

安定の本質は、固定的な状態ではなく、変化に柔軟に対応する能力です。
「安定」の真の意味は、その時々の状況に最適な形に自分を適応させることです。
具体的には以下のような特徴があります:

安定の本質的な理解

柔軟性の重要性

  • 周囲の状況が変化しても、すぐに対応できること
  • 固定的な状態にこだわらず、新しい環境に合わせて変化すること

安定の現代的な解釈

個人の成長と適応

  • 自分自身に力をつけること
  • 会社の看板や肩書に依存しない実力を身につけること

安定の具体的な例

水の状態変化は安定の metaphor(比喩)として興味深いです。水は熱や冷却によって形を変えますが、それぞれの状態で「安定」を保っています。同様に、人間も環境の変化に応じて成長し、適応することが真の安定なのです。

結論として、安定とは 変化を恐れず、むしろ変化に積極的に対応する能力 なのです。

おぉ〜!

私がお伝えしたかったことはまさにこれです!

変化に積極的に対応する能力

これこそが安定だと私も考えます。

公務員はこの定義とは対局にある存在です。

そのため、「公務員は安定している」という考え方は、実は正しくない側面も持っているのです。

本当の安定とは

以上のことから考えると、本当の安定とは、変化に積極的に対応する能力を指すこととなります。

それはつまり、雇用の安定性、収入の安定性、福利厚生と社会的信用といった、外部から与えられるものではなく、変化に対応する能力を自分の内部に持つことです。

外部から与えられるものは、与えられなくなったら終わりです。

しかし、自分の内部に持つものであれば、どんな環境に陥ろうとその能力は変わりません。

本当の安定を手に入れるためにはどうしたらよいか

本当の安定を手に入れるためには、少なくとも公務員は安定しているという発想から脱却する必要があります。

公務員の安定は、所詮は外部から与えられるものであり、仮に与えられなくなったら安定ではなくなります。

しかし、変化に対応する能力=どんな状況でも自分の力で収入を得る力があれば、公務員という環境を離れても安定は継続します。

まずは転職や副業で、現職で必要とされるスキル以外を身につけること、そして実践を重ねて自分のものにすること。これが最優先です。

ただしそれは、公務員という身分を持ったままでは実現困難です。

公務員は、雇用の安定・収入の安定・福利厚生や社会的信用が得られる代わりに、「自由」が制限されています。

いろいろな制約がありますが、ここで触れるとしたら兼業の禁止です。

本当の安定を手に入れるためには、組織に所属しながら事業所得を得ることが重要ですが、公務員ではそれができません。

つまり、本当の安定を手に入れるためには公務員から離脱する必要があるのです。

まとめ:公務員は安定から程遠いところにいる

これまで触れてきたとおり、公務員には雇用の安定・収入の安定・福利厚生や社会的信用があります。

ただし、「本当の安定」とは、変化に積極的に対応する能力のことです。

そして本当の安定を手に入れるためには、公務員という身分を持ったままでは実現困難です。

本当の安定がほしいなら民間企業へ転職したりフリーランスになった上で、副業等をすべきです。

本当の安定ではなく、大きな努力は要せずに、ほどほどの生活を送りたいという人には公務員は最適かもしれません。

あなたはどちらですか?

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