鷹です。
30代後半でノンキャリ国家公務員(地方局)からノンキャリ国家公務員(本省)へ転職し、その後40代になって民間企業へ転職しました。
生まれて初めて転職活動をするときって、何をどうしたらいいかさっぱりわからないですよね。
私も同様で、ネットでいろいろ調べましたが、どれも「前提を理解している前提」で説明されているので、初心者としては何がなんだか、という状態でした。
「転職活動が生まれて初めて」という人向けに、初めての転職活動では何をどうしたらいいのかということをご説明させていただきます。
【ステップ1】転職サイトに登録する
とにもかくにも、まずは転職サイトに登録しましょう。
職務経歴を整理するとか、自分が何をやりたいかを考えるとか、やるべきことはいろいろありますが、正直言ってそんなことは後で十分です。
転職するなんて決まっていなくても大丈夫。
転職サイトに登録して何をすればよいかわかっていなくても大丈夫。
とにかく、頭に片隅に「今の職場で働き続けてていいのかな…」という考えがちらっとでもかすめたらもう転職サイトへ登録です。
じゃあどの転職サイトに登録すればいいのか?という疑問が湧くと思いますが、私がおすすめするのはスカウト型転職サイトです。
スカウト型転職サイトであれば、登録するだけで待っていればスカウトが届きますので、自分からあれこれ動かなくても転職エージェントや企業と接点を持つことができます。
おすすめの転職サイトについては、使ってみた感想も合わせて次のページで紹介しています。
【ステップ2】転職エージェントからのスカウトに返信する
スカウト型転職サイトに登録すると、おそらく転職エージェントからのスカウトメールがたくさん届くと思います。
なお、こういった転職サイトでは、転職エージェントのことを「ヘッドハンター」と表現しているところもあります。
ヘッドハンターというと、優秀な人材を引き抜く敏腕エージェント…というイメージを持つかと思いますが、これらの転職サイトのヘッドハンターは、単なる転職エージェントです。
「ヘッドハンターからスカウトメールが来た!これはヘッドハンティングということ!?」
と誤解しないようにしましょう。(100%間違っているわけでもありませんが…)
さて、転職活動初期の頃は、まずこれらのスカウトメールに返信して、とにかくいろんなエージェントさんとの接点を持つことを優先してください。
ただし、スカウトメールにはタイプが2つあり、
- あなたに興味を持ってスカウトを送ってきてくれたもの
- ほぼDMのような趣旨で機械的に送ってきたもの
があります。
あなたに興味を持ってスカウトを送ってきてくれたもの
例えば、転職サイトごとに設定されている特別なスカウトがあります。
ビズリーチであれば「プラチナスカウト」
doda Xであれば「ダイヤモンドスカウト」や「プラチナスカウト」など。
これらは、転職エージェント側も限られたチケットを使って送るスカウトであるため、あなたの職務経歴をきちんと確認した上で、あなたの転職活動支援を行いたいと考え、スカウトを送ってきているものです。
これら以外のスカウトでも、あなたの職務経歴をきちんと確認し、「転職活動のご支援をしたい!」と思って送ってきているものもあります。
見分けるポイントは、スカウトの文面であなたが登録した職務経歴に触れられているかどうか。
あなたが登録した職務経歴に触れられていれば、それはあなたの職務経歴を確認している証拠です。
転職エージェントも暇ではありませんから、すべての登録者の職務経歴を確認することはできませんし、効率的に支援できる人を探しています。
ですので、あなたの職務経歴に触れられたスカウト文面であれば、あなたに興味を持っている転職エージェントと判断して問題ありません。
ほぼDMのような趣旨で機械的に送ってきたもの
正直に申し上げて、このスカウトに応じてもろくなことはありません。
このスカウトに返信した結果、どういう対応されるかというと…
- こちらの返信を無視される
- 「スカウトを送ったときには紹介したい求人があったのですが、採用者が確定してクローズしました」という返信が来る
- ちゃんと返信が来る
のいずれかの対応です。
「こちらの返信を無視される」は当然のようにあります。
相手もDMとして送っているので、まさか返信が来るとも思っていなかったというのもあるでしょう。
だからと言って「無視」はないと思いますけどね。
あと2点目は「紹介したい求人がなくなっちゃいました〜」というもの。
まあこれも嘘です。
無視よりマシですが、まさか返信が来るとも思っていなかった相手からの返信だったんでしょうね。
失礼な話です。
そして稀に、ちゃんと返信がきて、面談の日程調整をして、普通に転職活動の支援をしてくれる転職エージェントもいます。
このパターンの場合は、こちらも普通に面談すればよいだけです。
1点目、2点目のようなスカウトに返信してしまい、とても気分を害する対応をされたとしても気にしないことです。
多分、みんな経験してますから!(もちろん私も)
【ステップ3】転職エージェントと面談する
たくさんの転職エージェントと面談する
転職エージェントからのスカウトに返信すると、後日面談の機会が設けられます(初回の返信の時点で面談の日程調整するパターンがほとんどです)ので、いろんな転職エージェントさんと面談してみてください。
できるだけ多くの転職エージェントと面談を重ねることで、自分に合った転職エージェントに出会える可能性が高まります。
「自分に合った」というのは、
- 自分の職務経歴に知見が深い
- 自分の理想の転職像を一緒に追ってくれる
- 個人的な相性が良い
というような人のことです。
最後の「個人的な相性が良い」というのは馬鹿にできないポイントです。
「この転職エージェントは、経験が長くて実績もたくさんある。転職サイトでの評価も良くて「優良エージェント」と言われている。けどなんか噛み合わないんだよなあ…」
という転職エージェントに出会うこともあると思います。
その場合はその感覚を大事にして、その転職エージェントさんにお世話になるのはやめましょう。
どんなに優秀な転職エージェントであっても、あなたと合わないのであれば、転職活動は辛いものになります。
私も合わない転職エージェントさんと出会ったことがあります。
運悪く、人生初の転職活動で、人生始めてお世話になった転職エージェントさんが、まさにこの合わない人でした。
そもそも返信もめちゃくちゃ遅いし、会話が噛み合わないし、私の希望よりも「一般的に良いとされる」転職の成功例を紹介してくるばかり。
こういう人に支援してもらうことになると、コミュニケーションそのものがストレスになります。
あなたが気持ちよく支援をお願いできるような転職エージェントさんに出会えるまで、いろんな転職エージェントさんと面談しましょう。
必ずあなたに合うエージェントさんはいます!!
なお、転職サイトを経由してさまざまな転職エージェントさんと面談することをおすすめしていますが、手っ取り早くおすすめの転職エージェントを紹介してほしい!という方に向けて、私がおすすめする転職エージェントサービスを紹介します。
これらのサービスすべての転職エージェントさんに私もお世話になりましたが、サービスそのものが優良なこともあって、そこに所属している転職エージェントさんたちも優秀だなと感じました。
おすすめの転職エージェントについては、使ってみた感想も合わせて次のページで紹介しています!
面談では、生まれて初めての転職活動であることを説明する
転職エージェントと面談する際は、慣れるまではすべての転職エージェントに対して必ず「生まれて初めての転職活動であり、右も左もわからない」ということを最初に説明しましょう。
転職エージェントはあなたのステータスを知りませんので、きちんと説明しないと「知っている前提」でいろんな話をしてきます。
優良な転職エージェントであれば、「初めての転職活動である」ということを伝えれば、転職エージェントの仕組みや、転職活動の流れ、転職活動で使う用語などすべて丁寧に説明してくれます。
人によって説明してくれる内容、ポイント、裏話など異なりますので、最初の最初だけでなく、しばらくの間は全ての転職エージェントに「生まれて初めて」であることを伝えましょう。
ここで、あなたが初めての転職活動であるということを説明しても、転職エージェントの話がちんぷんかんぷんであれば、その転職エージェントとは相性が悪いと思ってください。
(単に質の悪い転職エージェントである可能性もあります)
求人へ応募する意向があることを伝える
私がおすすめする転職活動は、まだ転職する気がなくても求人へ応募してみることです。
なので、転職エージェントと面談する際は、「転職活動が初めて」であることに加え、「求人へ応募する意向がある」ということも伝えてください。
そうすると転職エージェントは俄然やる気を出して、積極的に支援してくれます。
別に転職エージェントのやる気を出させるために「求人へ応募する意向がある」ことを伝えるのではありませんが、私が考える転職活動の醍醐味はやぱり求人への応募(応募につながる職務経歴書の作成や面接)です。
そして求人へ応募する意向を伝えれば、転職エージェントから応募に向けた支援が受けられます。
なので、「求人へ応募する意向がある」ということは必ず伝えてください。
【ステップ4】職務経歴書を作成する
求人へ応募することとなったら、必ず職務経歴書が必要となります。
初めて転職活動する人にとって、職務経歴書は、さすがに転職エージェントの支援がないと作成は非常に困難です。
「転職活動が初めて」であることを伝えていれば、転職エージェントは職務経歴書を作成したことがないこともわかっていますので、丁寧に指導、添削してくれます。
職務経歴書の作成は、自分のこれまで歩んできた業務経験を振り返る作業そのものです。
経歴だけでなく、その時どんな苦労があったか、それを乗り越えるためにどんな工夫をしたかなども思い出して記載しますので、自分の経歴を改めて見つめ直すことになります。
この作業の過程で、自分がどんな仕事がしたいのか、何が得意なのかといったことに気がつくことが一番多いと思います。
転職活動の中でも、しっかりと力を入れるべきポイントです。
【ステップ5】企業へ応募する
行くかどうかは関係ない。まずは応募する。
転職エージェントとの面談を重ね、興味を引く求人を紹介してもらったらぜひ応募してみましょう!
ここで知っておいていただきたいことは、求人に応募したからと言って(そしてそこで内定を得たからと言って)、必ず転職しなければならないわけではないということです。
多くの方は、
(この企業に)転職したい→その企業に応募する→面接を受ける→内定→入社
というものだと思い込んでいますが、まったく違います。
もちろん、「この企業に転職したい」という気持ちを持つことはOKなのですが、実際の転職活動でそういうパターンは少なく、ほとんどが、
(この仕事ができるどこかの企業に)転職したい→その仕事ができる複数の企業に応募する→面接を受ける→内定→内定を受けた企業の中から選ぶ
というパターンです。
なので、転職するかどうかは内定をもらってから初めて考えるものなのです。
転職エージェントから勧められた企業は全部応募してみる
ちなみに、よほど明確な理由がない限り、転職エージェントから勧められた企業にはすべて応募してみるとよいと思います。
私の経験を踏まえた理由は以下のとおりです。
- 書類選考通過率は20〜30%程度と言われているため、応募する数が少ないと書類選考落ちで終わる可能性が高い
- 求人票を見ただけでは魅力的ではない企業であっても、面接対策する過程で興味が湧いてくることがある
- 反対に、面接してみた結果、業務内容や企業風土が合わなそうだと感じることがある
転職活動初心者あるあるですが、「行きたいと思える企業にだけ応募したい」と考えがちです。
ですが、上記のとおり書類選考通過率は20〜30%程度であり、しかも結果が出るまで大体1〜2週間程度の時間を要します。
「ここに行きたい!」と思った1社にだけ応募し、1〜2週間程度ただ結果を待ち、2週間後に書類選考落ちという結果が来たら、がっかりする上、また0からのやり直しです。
加えて、「ここに行きたい!」と思って応募した結果、書類選考通過し、意気揚々と1次面接を受けたら…面接官が偉そうでなんとなく嫌な雰囲気だった、業務内容が思っていたのと違った、「陽キャ」揃いの空気を感じて自分とは合わないかもと感じた…
などなど、想定とは違うことになることは往々にしてありえます。
もちろん反対のパターンで、「面接受けてみた結果、自分に合ってそう!」と感じることもあります。
面接を受けることで企業へ興味が持てたり興味が失われたり…とありますので、まずは応募することを優先してみてください。
【ステップ6】転職するかどうか真剣に考える
ステップ5までは、転職するつもりがなくてもおすすめする転職活動です。
しかし、内定が出たあとは、転職するかしないか真剣に考える必要があります。
真剣に面接に臨んだ人であれば、内定が出たときの感動は言葉に表せないものですし、「ここに行きたい!」という気持ちが最高潮に高まる瞬間でもあります。
でも一生を大きく変える決断になりますので、安易に答えを出さず、しっかり考えてください。
ちなみに、企業へ応募するまでは転職エージェントの勧めに従ってよいのですが、内定を受諾するかどうかは自分の意思で決める必要があります。
転職エージェントは、転職支援をした人が入社して初めて報酬が入るサービス形態になっていますので、あなたが内定を受諾しなければ転職エージェントには一銭も入りません。
なので、転職エージェントはどちらかと言えば転職(内定受諾)を勧めてくる立場にあります。
もちろん、辛い転職活動を伴走してくれた転職エージェントであれば、報酬云々は差し置いて、あなたのことを本当に考えて転職(内定受諾)を勧めることもあると思います。
が、最後の決断はあなた自身で決めなければなりません。
転職するかどうか悩む、決断できない…という場合の考え方については、以下の記事で紹介していますので、悩んだら参考にしてみてください。
まとめ:一連のステップを全部踏んでみよう!
初めての転職活動で、何をどうしたらいいかわからない人向けに、6つのステップを紹介しました。
とりあえず一連のステップを一度全部踏んでみましょう!
そうすることで転職活動の流れがわかり、繰り返しているうちに当然慣れてきますし、自分にとって心地のよい転職活動の仕方やペースが掴めてきます。
そしてこれは私の経験ですが、真剣に転職活動をしていると、最終的に真剣に転職したい企業に出会えます。
その時が決断するときです。
簡単には決断できないですし、苦しいときもあります。
でも真剣に転職活動をするということは、自分の人生に真剣に向き合っているということです。
必ず最後は決断できるときがきます。
私はあなたのその瞬間まで応援しています!
★転職活動をしてみようかなと思った方!次の記事でおススメの転職サイトと転職エージェントを紹介しています。
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