仕事はコントロール感が大事

30代後半公務員の転職

鷹です。

30代後半でノンキャリ国家公務員(地方局)からノンキャリ国家公務員(本省)へ転職しました。

その後40代になって民間企業へ転職しました。

いろんな経験、いろんな悩みを経て民間企業へ転職することを決断し、今は裁量があって自由な働き方をしています。

自分の転職経験を基に、転職したい、今の仕事を辞めたいと考えている公務員のお悩み解決のお手伝いができればと思っています。

毎日上司から、次はあれやれ次はこれやれってどんどん仕事振られて…

自分の仕事が全然進まないよ。

仕事にコントロール感がないんだね。

コントロール感??

コントロール感とは何か

コントロール感とは、

・自分の行動によって物事を変えることができる

・自分には目標を達成できる力がある

・自分がやるべきことは自分で決められる

という感覚のことです。

コントロール感を持つことは、生きていく上で非常に重要です。

なぜコントロール感が大事なのか

生きていく上で、このコントロール感を持つことがとても大事である理由を解説します。

幸福感が得られる

人は「自分でコントロールできている」という感覚を持つことで幸せを感じることができます。

自分が発した意見に対して周りがきちんと耳を傾けてくれること、仮に意見どおりにならなかったとしても自分の意見をまじめに検討してくれてもらえることってとても嬉しいと感じませんか。

一方で、自分が何を言っても誰も取り合ってくれない、改善意見を出しても聞き流される、そんな状況になったらどう感じますか?

「どうせ何言っても無駄、何やっても意味がない」って感じるようになるはずです。

そうすると無力感が募り、幸せとはほど遠い感情に苦しめられてしまいます。

そのため、人生で一番多くの時間を使う仕事でコントロール感を持つことは、人生を幸せに生きることに直結します。

ストレスが減少する

人は、コントロール感を得られないとき、ストレスを感じます。

その理由は、

・コントロールできるものを安心・安全で再現性があり、好ましいものと認識する

・コントロールできないものは危険で不安定なものであり、好ましくないものと認識する

からです。

コントロール感が低下しストレスが高まると、無力感や不安を感じるようになるばかりでなく、自尊心の低下を招くことにもなります。

そしてもっと状況が悪くなると、この状況を回避するために、問題に積極的に向き合わなくなったり、受動的になったりなど、行動が消極的になる傾向が現れます。

攻撃性が低下する

海外の研究ですが、コントロール感を持っている場合と持っていない場合とでは、コントロール感を持っていない場合の方が攻撃性が高まるそうです。

ストレスが溜まり、イライラして攻撃的になる…想像できますね。

そして攻撃性が高くていいことなんてありません。

周りの人から嫌厭され、孤立してしまいます。

コントロール感が高いと、攻撃性が低下し、周りと良好な人間関係を築きやすくなります。

コントロール感が得られる仕事とは

では、コントロール感が得られる仕事とはどんな仕事でしょうか。

裁量が大きい仕事

(例)自営業

何をやるか、いつやるか、どのくらいやるかを全て自分の意思で決められる仕事は、典型的な裁量の大きい仕事です。

もちろん、それだけ責任も大きいものですが、全て自分で決められるということは、そのままコントロール感につながります。

例として自営業を挙げましたが、最近は社員に大きな裁量を与え、自由に働ける環境を提供している企業もあります。

そのような企業で働くことができれば、会社員であっても裁量が大きく、コントロール感を得る仕事ができると言えるでしょう。

専門性が高い仕事

(例)SE等

例えば、プログラマーやSEといった専門性が高い仕事は、その専門性ゆえに自分の判断で仕事を進めやすいという特徴があります。

仮に上司等の指示が必要であるとしても、大前提として専門的な知識が自分にあり、どう進めるべきか自分で答えを持っている場合が多いため、コントロール感が高い仕事と言えるでしょう。

ルーティンワーク

(例)事務職

意外かもしれませんが、ルーティンワークもコントロール感が得やすい仕事のひとつです。

ルーティンワークはやるべきことが決まっていて、自分の意思を挟む余地がない…と考えやすいですが、「やるべきこと」が決まっているだけであり、慣れれば自分のペースで効率的に進めることができるため、コントロール感を得やすいと言えます。

コントロール感が得にくい仕事とは

外部要因に左右されやすい仕事

(例)営業職、公務員

営業職は顧客や市場の動向ありきの仕事のため、自分の意思だけではコントロールできないことが多いと言えます。

また公務員は、国会質問に当たって急遽残業が必要になったり、世間で唐突に問題が噴出したためにすぐ対応しなければならなくなるなど、自分のペースで仕事を進められないことが多い仕事です。

これらの仕事はコントロール感が得にくい仕事と言えます。

緊急対応が多い仕事

(例)医師、消防士等

急病人が運ばれてきた、火事が発生したなど、緊急時に対応することが仕事の人にとっては、コントロール感が得にくいと言えるでしょう。

これらは人命に関わる仕事が多いので、コントロール感はなくても、使命感を持って取り組むことができる仕事でもあります。

どうやってコントロール感を得るか

いま、コントロール感が得られる仕事をされている方はよいですが、そうでない方もたくさんいると思います。

その場合は、どうすればコントロール感を得ることができるのでしょうか。

コントロールできることとできないことの境界線を見極める

まず大大大前提として、コントロールできないことはあるということを理解する必要があります。

そしてコントロールできないことに対してあれこれ考えることをやめましょう。

自分がどう考えてもどう努力しても、コントロールできないものはコントロールできません。

何よりもまずそこを理解し、割り切ることが重要です。

実現可能な目標を立てる

コントロールできることとできないことの境界線を明確にした上で、コントロール可能な範囲で実現可能な目標を立て、それを実現することに集中してみましょう。

例えば、外部要因により一度に大量の業務が発生し、短期間に処理しなければならなくなった場合。

応援をもらうにも限界があり、毎日遅くまで残業しなければ終わりようがなかったとします。

通常、このような状況ではコントロール感が得られなくなります。

ただしこのような中でも、業務を細分化し、実現可能なレベルの目標を立ててひとつずつクリアしていきましょう。

たとえ小さな目標であっても、「自分が立てた計画どおりに仕事を進めることができた」という事実は、コントロール感を得ることができる要素となります。

良好な人間関係を築く

仕事にはいろんな種類や勤務環境がありますが、なんだかんだ言って、結局人間関係が一番大事だと言えます。

人間関係が良好であれば、コントロール感も生まれやすいからです。

私自身、国家公務員として勤務しているときに、ある繁忙部署に所属していたときがありました。

その部署では特定の時期、毎日終電まで働き週末も出勤するというほどとても忙しかったのですが、コントロール感があったのでまったく苦ではなかったです。

そのときは、

仲間とのコミュニケーションが多く、自分を含め誰かから意見が出ればみんなで考えみんなで最善の策を考える習慣

がありました。

良好な人間関係は、コントロール感を得られやすい環境に導いてくれます。

仕事がつらいと感じている人は、仕事のコントロール感がないのかも

私の経験談として、仕事は忙しかったけどコントロール感があったので辛く感じなかったという経験談をご紹介しましたが、反対に、コントロール感がなく非常に辛い思いをしたこともありました。

2つめの役所(本省勤務)のときがまさにそうでした。

採用された当初、上司から「前職(地方局)の経験を活かして、いろんな意見を言ってほしい」と言っていただき、とある部署での業務についていたのですが、実際にはお局さんの意向どおりにしか業務を進めさせてもらえませんでした。

改善案を提案しても「うーん、一見良さそうに聞こえるけど、それで本当に問題がないか考えてからでないとそれを実施するのは危険」とか「私は今のやり方ので困ってないから」などお局さんから言われ、私の前職での経験を活かせるシーンはほとんどありませんでした。

そのお局さんは、その部署の経験が一番長い人だったので、上司の仕事もその人がいるおかげで成り立っていることもあり、結局上司も「私の前職の経験」より「お局の意見」を優先するという状況でした。

何を言っても取り上げてもらえないどころか、逆に私の仕事に対してはあれこれと口出しをしてきて、そのとおりにしないと機嫌を悪くするという始末。

機嫌が悪ければほっとけばいいという考えもありますが、やはり経験が一番長いだけあって、その人に聞かなければわからないこともありました。

でも機嫌を損ねてしまうと質問に答えてくれなくなるため、結局みんなお局さんの言うとおりにするしかないという環境でした。

なんのコントロール感もなく、ただひたすらストレスがたまり続ける環境でした。

今仕事が辛いと考えている人、思い当たる節はありませんか?

仕事が辛いのは、人間関係が原因だと考えている人もいるかもしれませんが、その根本は「コントロール感がない」ことではないでしょうか。

まとめ

以上、仕事ではコントロール感が大事だということ、そしてコントロール感を得るための方法について解説しました。

コントロールできることとできないことの境界線をはっきりさせることは大事ですが、結局コントロールできないことはできないのです。

努力をしてコントロールできる範囲を増やすという方法もありますが、それには相当の労力が必要なのではないかなと思います。

場合によっては、現在の環境でコントロール感を得られるように努力するよりも、思い切って、コントロールできることが多い、コントロール感を得やすい環境に身を移す方が最善の策となることもあります。

今の仕事にコントロール感がなく、その状況も改善しづらいという場合は、思い切って身を置く場所(職場)を変えてみるのもよいのではないでしょうか。

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