妻・夫から転職に反対されたらどうすればいい?【配偶者を言い訳に使わないで!】

30代後半公務員の転職

鷹です。

30代後半でノンキャリ国家公務員(地方局)からノンキャリ国家公務員(本省)へ転職し、その後40代になって民間企業へ転職しました。

転職に反対する妻、転職に反対する夫

夫の転職に反対することを「嫁ブロック」、妻の転職に反対することを「旦那(夫)ブロック」と俗に言います。

公務員の方が、公務員を辞めて民間企業へ転職すると言うと、ほとんどの方が「嫁ブロック」「旦那ブロック」にあうと思います。

公務員は、安定性が最高の職種です。安定した職場を辞めてまで転職する理由なんて、ほとんどの人には想像つかないのでしょう。

当の本人は、真剣に悩み、考えた結果、公務員を続けるよりも民間企業へ転職することの方が自分にとって、家族にとって最適だと判断し、様々な不安を乗り越えて決断しているのですが、、、配偶者にはそれがわからない。

何を取り上げたって「それって、公務員という安定を捨ててまで得る必要があること?」って思われるのがオチです。

あなたと配偶者は別人なので、理解してもらえなくても仕方ありません。仕方ありませんが…もどかしいですよね。

なぜ反対するのか

反対する理由は人それぞれ、家庭それぞれでいろいろあると思います。

年収が下がる、土日が休みじゃなくなる、残業が増える・・・。

いろんな理由がありますが、嫁ブロックが発動する傾向について、面白い調査結果があります。

夫の独立・転職の意識調査(恋愛婚活ラボ)

「夫が、転職を検討中。夫曰く、転職先は「将来有望な成長企業だ」とのことだが、現段階では無名のベンチャー企業。貴方は夫の転職を応援できますか? 」という問いかけを行いました。回答者の女性579人の回答を見ていくと、「とても応援したい」・「やや応援したい」と回答した女性が「6割以上」に上りました。同様に「夫の独立・起業に対して応援したいですか?」という質問についても、6割以上が「とても応援したい」または「やや応援したい」という結果になりました。全体的に、夫のキャリアチェンジについて、「応援したい」という女性が多い傾向にあることがわかりました。父親・母親の職業別に意識調査をしたところ、特に父親の職業に関して傾向があることがわかりました。

夫の独立・転職の意識調査(恋愛婚活ラボ)より

この調査は、「夫が転職を検討中。夫曰く、転職先は『将来有望な成長企業だ』とのことだが、現段階では無名のベンチャー企業。貴方は夫の転職を応援できますか? 」という問いに対して、妻の回答の傾向を調べたものです。

この調査でわかったことは、

・父親の職業が「公務員」である妻は、夫の転職を反対しやすい傾向にある
・父親の職業が「自営業」である妻は、夫の独立を反対しやすい傾向にある
・年収800万円以上の妻は、夫の転職・独立を応援する傾向にある

ということです。

特に面白いのは、「年収800万円以上の妻は、夫の転職・独立を応援する傾向にある」というところです。

夫の転職を反対する理由にはさまざまな事情が絡み合ってのことですので、この調査結果だけを持って一括りに決めつけることはできませんが、夫の転職を応援する妻の特徴として、「相手の稼ぎに頼ろうとしていない」「何かあったら自分がどうにかする」という点があることは一つの事実のようです。

これらの調査結果から考えられることは、夫の転職先がどんなところであるか、転職した結果どういう状況になるかというよりも、妻が育ってきた環境、そして今現在置かれている環境が、夫の転職に対する理解の有無につながっているといえます。

なお、この調査結果は、「嫁ブロック」にフォーカスしたものです。

「旦那ブロック」の傾向については、お示しできるような調査結果が見つけられませんでしたが、過去になにかの記事で読んだことがあります。

夫は、妻が転職によって年収アップしたりキャリアアップするときに転職を反対する

というものです。

え!?って感じですよね。

これは、転職によって妻の方が年収が上がる、ポジションが上がることによって、夫のプライドが傷つくことが関係しているようです。

または、転職によって妻が自分から離れていく、自分が知らない世界へ羽ばたいていくことに寂しさを感じるということもあるそうです。

そういう人にとっては、妻が転職することで年収が上がったりポジションが上がったりして、そのことによって家計が今以上に潤う可能性があったとしても、妻の転職に反対したくなるのでしょう。

現状維持バイアスと損失回避バイアス

そもそも人間には、現状維持バイアスと言って、変化を避けたがる傾向があります。

特に、現状維持バイアスは損失回避バイアスに支えられています。

損失回避バイアスとは、人は「得すること」よりも「損すること」の方を大きく捉える傾向があるという特徴です。

転職に当てはめると、仮に転職することで年収が上がる、勤務環境が改善する、その他メリットが明確にわかっていたとしても、変化することが怖い。

変化して、もし今より状況が悪くなったらどうしよう。

悪くなる可能性があるくらいなら、今のままでいい。

このような思考回路になります。

なので、転職することで年収があがる、ポジションがあがる、勤務環境が改善するなど、どれだけメリットを並べても「もしそうならなかったら?」と思うと、「転職しないほうが良い」という結論になってしまうのです。

公務員から転職を考えたことのある人であれば、誰しもそういう思考回路にはまったことがあるはずです。

そして転職を決意して配偶者にその意思を伝えている本人は、それらのバイアス、思考回路から抜け出すことができたということです。

でも配偶者は、あなたから転職の意思を伝えられた時点では、まだこのバイアスのど真ん中にいます。

バイアスがかかっている以上は、なかなかあなたの転職に賛成してくれないでしょう。

嫁ブロック、旦那ブロックの攻略法

要は、現状維持バイアス・損失回避バイアスを解除できれば、嫁ブロック、旦那ブロックは停止するという理屈になります。

じゃあ具体的にどうすればいいのかというと、大変申し訳ないのですが、、、、、

わかりません!(笑)

というか、私は攻略できませんでした。

現状維持バイアスというのは「認知の歪み」と言われているくらい、そもそも合理的な判断ではないのです。

合理的に説明して納得できるものであれば、そもそも現状維持バイアスなんて発生しません。

どうすれば私の転職についてパートナーに理解してもらえるか、一生懸命考えましたし、その方法をネットでめちゃくちゃ探しました。

ネットで紹介されていることとして、

・気合を入れたプレゼンや相手への逆ギレ、見下す態度はNG

・内定をもらってからいきなり転職の話をするのではなく、転職活動する前から話をする

・普段からコミュニケーションを取ることが大事

などでしたが、どれもダメでした(逆ギレ、見下しはそもそもやってませんが)

「やりたいことがある!」というような前向きな話で説得したこともありますし、

「今の仕事は残業が多くて辛い、体が持たない」というアプローチをしたこともあります。

どんなベクトルで向かっても、まったく理解してもらえませんでした。

「やりたいことがあることも、体が辛いことも理解できる。でも公務員を辞める必要があるほどなのか?」というところに行き着くのです。

当時は、パートナーが私の転職に理解を示してくれない理由がどうしてもわかりませんでした。

どれだけ丁寧に話を聞いても、何が言いたいのかどう考えているのかなど、どうしても要領を得ない。

そのため、最終的には強行突破しました。

パートナーの理解を得られないまま転職したという意味です。

パートナーのことは大事です。

別に「自分の人生だからパートナーの意見なんて関係ない」なんて軽く見ていたわけではありません。

最後まで説得を試みましたし、何度も話し合って、ケンカみたいな状態にもなりました。

それでも強行突破した理由は、「パートナーが反対したせいでやりたいことがやれなかった」という後悔はしたくなかったからです。

どうせ後悔するならやって後悔したい。そういう思いがありましたし、やらなかった後悔が「自分が決断できなかったから」ではなく「パートナーに反対されたから」だと、パートナーのことをいつか恨んでしまうのではないかという恐怖もあったからです。

パートナーは最後まで反対でしたが、「私がなに言ったって勝手に自分で決めちゃうんでしょ。転職は反対だけど、あなたの味方には変わりないから、・・・頑張ってね(諦め)」という反応でした。

悲しませたことは申し訳ないと思いますし、パートナーのことはやっぱり大事です。

でもパートナーのことを大切にし続けるためにも、自分の意思は曲げたくなかったです。

強行突破して転職した以上は、絶対にパートナーを悲しませるようなことにならないよう、逆に気合も入って頑張れています。

まとめ

妻・夫から転職に反対されたらどうすればいいかについて解説ました。

明確な攻略法はお示しできませんでしたが、妻・夫が転職に反対する理由については少しご理解いただけたのではないでしょうか。

転職するために家族の理解はとても大事ですが、それだけに囚われて転職を断念するのはもったいないです。

最後は自分が後悔しない選択をしてください。

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