鷹です。
30代後半でノンキャリ国家公務員(地方局)からノンキャリ国家公務員(本省)へ転職し、その後40代になって民間企業へ転職しました。
転職活動をするとき、どのくらい企業へ応募すればいいの?と疑問に思う人がいるかもしれません。
多くの転職エージェントは多数応募することをおすすめしていますが、反対の意見を言っているエージェントさんもいます。
実際にはどのくらい応募すればいいのでしょうか?
内定を得るためには、どのくらい求人へ応募すればいいのか
内定を得るためには、できるだけたくさん応募した方がいいと言えます。
転職活動初心者だと、「この企業に入りたい」と思って応募し、選考を受け、入社する、というイメージを持ちがちだと思いますが、このイメージどおりに転職活動が進むことはほとんどありません。
dodaの情報では(doda利用者の数値として)、面接通過率25%、面接通過率20%だそうです。
これはつまり、1社内定を得るためには20社の応募が必要という計算になります。
もちろんこれは平均値であり、人によって事情は様々です。
1社だけ応募してそこに入社する人もいれば、20社どころでなく、もっとたくさんの求人に応募しても内定を得られない人もいます。
ですが、それらを平均すると、あめには内定を得るためには20社以上の応募が必要と言えます。
多数応募がおすすめ!
上記のとおり、内定を得るためには平均して20社以上に応募した方がいいということになります。
ただ、私個人としては、「応募」というだけで言えば20社と言わず、少しでも興味を持てればできるだけたくさん応募した方がいいと考えています。
たくさん応募した方がいい理由をご説明します。
効率的に転職活動を進めることができる
多数応募することにより、転職活動を効率的に進めることができます。
一般的に書類選考は1〜2週間かかると言われていますので、1社応募して結果を待っている1〜2週間は何も進行しないこととなってしまいます。
そしてそこで落ちてしまったら、ゼロからやり直しです。
書類選考を通過し、面接に進むことができたとしても、面接で落ちてしまったら、これもまたゼロからのスタートとなってしまいます。
ここで、例えば5社まとめて応募すれば、書類選考の結果を待つのに1〜2週間かかることは変わりありませんが、企業によって選考結果が出るスピードが異なりますので、1〜2週間ただ待つだけということにはなりません。
そして通過したところがあれば企業研究に入ればいいですし、企業研究しながら他の企業の選考結果を待つことができるので、効率的に転職活動を進めることができます。
企業研究から面接の過程で初めてわかることがある
これは私の経験ですが、正反対の2つの経験をお話します。
企業研究や面接を経て初めて魅力を感じた企業がある
転職サイトを見ているだけであれば絶対に応募に至らない求人でしたが、転職エージェントから「ここは絶対鷹さんに合います!」と強く勧められ、応募に至った企業がありました。
最初はほんとに興味なかったのですが、企業研究してみると、とっても面白い企業だと感じるようになりました。
独特の事業形態であり、また社長が会社を起ち上げるに至った経緯や社長自身の人柄などにも惹かれ、「この企業で働きたい!」と思えるようになりました。
残念ながら、内定をいただくには至りませんでしたが、企業研究や面接で初めて興味が持てる企業もあるんだと知る経験になりました。
すごく魅力的に感じた企業だったのに、面接でがっかりしたことがある
反対に、求人票や企業ウェブサイト、そして転職エージェントの話を聞く限りでは非常に魅力的で、かつ自分の経験やスキルを活かせそうな企業だと思っていたところが、面接でとってもがっかりさせられたこともあります。
面接官の態度が、あからさまに悪いということまではありませんが、こちらに興味がなさそうだったり、とりあえず質問してみたという雰囲気が出ていたり…。
その時は面接官が二人おり、一人がメインで話す人、もうひとりが補佐的な立場で話を振られたら口を開く程度という構成であり、がっかりしたのはこの補佐的な立場の人です。
その人と会話したのは最後のちょっとだけでしたが、私がメインの面接官と会話している間、終始こちらに興味なさそうな態度を示しており(体をゆさ〜ゆさ〜としていたり)、「なんかこの人嫌だな…」と感じました。
最後にその人と会話したときも、「こういう経験があるって言ってましたけど、初歩的な話ですよね?もっとこういうスキルとかないんですか?」みたいな質問をしてきたり。(こんな聞かれ方して気分がいい人なんているわけないですよね)
シンプルに「この人とは一緒に働きたくない」と思って、こちらから辞退しました。
それまで魅力的に感じていただけあって、非常に残念に感じました。
他の企業に対する企業研究や面接の経験が活きることがある
多数応募すると、書類選考を通過する求人が複数出てくることもあります。
そして複数の企業に対する企業研究、面接対策、そして実際の面接を経験すると、他の面接でそれが活きてくることがあります。
例えば、私はあるとき複数社のIT企業の書類選考が通過し、同時に複数社の企業研究をしていたときがあります。
そうすると、いくつかの企業が、言葉は違えど「日々進化し続けているこの世の中において、現状維持は退化でしかない」というメッセージを明確に発しているということに気が付きました。
つまり、その企業独特の考え方ということではなく、IT企業として同じ考えを持っている他の企業もあるということです。
1社の企業研究しかしていなかったら、他の企業も同じようなことを考えているということに気が付かなかったでしょうし、やはり「業界を知る」ためには複数社の企業研究が必要だなと感じました。
また面接をすると、一方的に質問されるばかりではなく、企業の説明をしてくれるところも多いです。
それもまた重要な情報となり、次の面接での武器にもなります。
思わぬところで自分の経験・スキルを買ってもらえることがある
例えば、超有名企業の求人を見て「興味はあるけど自分なんてとても…」って思ったり、業務内容はめちゃくちゃ興味あるけど、応募条件にある求められるスキルが高すぎて、応募を断念したくなることあるかもしれません。(私はありました)
でも、こちらのどういう経験やスキル等に相手が興味を持ってくれるかはわかりません。
実際に私の経験ですが、とある企業の面接で、私の公務員としての勤務経験の中で、法令解釈などの経験に強く興味を持ってくださり、「まさに今この企業で人材が不足している分野なんだよね」と言われ、最終的に内定をいただいたところがあります。
企業が内部でどんな課題を抱えているかは外からはわかりません。
求人票に書いていること以外にも、本当はいろいろ求めたいことがあるけど、あれもこれもと書くわけにはいかないので、最低限必要なスキル等を記載しているのです。
自分の経験、スキルが目に見えない企業の需要にはまるということもあるので、求人票だけで判断せずに応募することをおすすめします。
厳選応募が合う人もいる
多数応募した方が様々なメリットがありますが、厳選応募の方が合う人もいるでしょう。
それは、やりたいことや活かせる経験・スキルが特殊で、「この企業でしかスキルが活かせない」という事情がある場合です。
でもそんなに多く当てはまることはないのかなと思っています。
そして特に公務員であれば、ある分野に特別に優れているというより、広く浅くいろんなことを経験している方が多いと思います。
であれば、多数応募して、自分が興味を持てる企業、そして企業からも興味を持ってもらえる相思相愛の企業を探す方が効率的だと私は思っています。
まとめ:求人票だけではその企業のことはわからないから、できるだけたくさん応募するべし!
以上、内定を得るためには、どのくらい求人へ応募すればいいのかということ、そして多数応募した方がいい理由について解説しました。
たくさん応募すると、それだけたくさん企業研究しないといけませんし、それだけたくさん面接をこなさないといけません。
忙しい人にとってはなかなかハードなスケジュールになりますが、これを楽しめる人であれば、転職は成功したも同然です。
たくさんの企業について調べ、たくさんの企業の人達と面接を重ねれば、必ずあなたに合った職に出会えます!
大変であることは間違いありませんが、ぜひできるだけたくさんの求人へ応募してみてください!
★転職活動をしてみようかなと思った方!次の記事でおススメの転職サイトと転職エージェントを紹介しています。
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