鷹です。
30代後半でノンキャリ国家公務員(地方局)からノンキャリ国家公務員(本省)へ転職し、その後40代になって民間企業へ転職しました。
人生の中で避けられないことは多々ありますが、仕事に関してはできるだけ嫌なことを避けたいものです。
特に転職を考える際には、自分にとって「嫌なこと」をしっかりと把握し、それを避けるための戦略を立てることが重要です。
本記事では、嫌なことを避けながら、自分に合った職場を見つけるための具体的なステップを紹介します。
仕事は辛いもの?嫌な仕事から逃げてはいけないのか
一般的に、「仕事は辛いもの」「逃げてはいけない」と考えられていますが、この考え方は、日本の伝統的な労働観に根ざしているようです。
高度経済成長期以降、企業への忠誠心や長時間労働が美徳とされ、個人の犠牲が組織の成長に繋がると考えられてきました。
また、終身雇用制度や年功序列制度が一般的であったため、一度就職したら定年まで同じ会社で働き続けることが当たり前とされており、仕事で辛いことがあっても、簡単に辞めることは許されず、耐え忍ぶことが美徳とされてきたのです。
さらに、周囲との同調圧力も影響しています。
日本人はとにかく「他人の目」を意識する人種です。
多くの人が辛い仕事を我慢している中で、自分だけが逃げることは許されないと感じてしまうのです。
これらの要因が複雑に絡み合い、「仕事は辛いもの」「逃げてはいけない」という考え方が形成されていったと考えられています。
嫌な仕事に無理やり向き合うとどんな影響があるのか
しかし、現代においては、これらの考え方は必ずしも正しいとは言えません。
働き方はもちろん、個人の価値観も多様化しています。
そのため、無理に辛い仕事を続けることは、様々な悪影響を及ぼす可能性があります。
心身への悪影響
- ストレス過多:
- 常に不快な感情を抱えながら仕事を続けることは、慢性的なストレス状態を引き起こします。
- ストレスは、自律神経の乱れ、睡眠障害、食欲不振、免疫力低下など、様々な身体的・精神的な不調に繋がります。
- 精神疾患のリスク:
- 長期的なストレスは、うつ病、適応障害、不安障害などの精神疾患の発症リスクを高めます。
- 精神疾患は、日常生活や社会生活に深刻な影響を及ぼし、回復にも時間がかかる場合があります。
- モチベーション低下:
- 嫌な仕事は、モチベーションを著しく低下させ、仕事への意欲を失わせます。
- モチベーションの低下は、パフォーマンスの低下、キャリアの停滞、自己肯定感の喪失などに繋がります。
- バーンアウト:
- 心身ともに疲弊し、燃え尽き症候群(バーンアウト)に陥る可能性があります。
- バーンアウトは、仕事への意欲だけでなく、生きる意欲さえも失わせる深刻な状態です。
キャリアへの悪影響
- 成長機会の損失:
- 嫌な仕事は、スキルアップやキャリアアップの機会を奪い、成長を阻害します。
- 成長機会の損失は、将来的なキャリアの選択肢を狭め、市場価値の低下に繋がります。
- パフォーマンス低下:
- モチベーションの低下は、仕事のパフォーマンスを低下させ、評価や昇進に悪影響を及ぼします。
- パフォーマンスの低下は、周囲からの信頼を失い、職場での孤立を招く可能性もあります。
- キャリアプランの歪み:
- 嫌な仕事を続けることで、本来描いていたキャリアプランから大きく外れてしまう可能性があります。
- キャリアプランの歪みは、後になって大きな後悔を生む可能性があります。
人間関係への悪影響
- 周囲への悪影響:
- ストレスや不満を抱えながら働くことは、周囲の人間関係にも悪影響を及ぼします。
- 職場全体の雰囲気を悪くし、チームワークを阻害する可能性があります。
- 孤立:
- ストレスや不満を周囲に打ち明けられず、孤立してしまう可能性があります。
- 孤立は、さらにストレスを増大させ、悪循環に陥る可能性があります。
その他
- 時間とエネルギーの浪費:
- 嫌な仕事に時間とエネルギーを費やすことは、人生の貴重な時間を無駄にすることに繋がります。
- 本当にやりたいこと、大切なことに時間とエネルギーを費やすことができなくなります。
- 幸福度の低下:
- 嫌な仕事を続けることは、人生全体の幸福度を著しく低下させます。
- 仕事は人生の大部分を占めるため、仕事の満足度は人生の満足度に大きく影響します。
個人的には、この「その他」が一番重要だと思っています。
様々な悪影響がありますが、幸せを感じられないことに時間を費やすほど、無駄で意味のないことはありません。
心地よさで選ぶとストレスなく働ける
じゃあどうすればよいのか?
答えは、仕事を「心地よさ」で選ぶことです。
ここで言う「心地よさ」とは、自分にとって適度なストレスがある仕事を指しています。
具体的には、
- 仕事内容が、難しすぎず簡単すぎない(遂行するのに大きな苦労があるわけではない、でも多少の労力は必要)
- 仕事に意味を感じられる(こんなことやってなんの意味があるの?という疑問が生まれない)
といったものです。
もちろん、この「心地よさ」は人によって差があるので、上記は一例です。
あなたにとっての「心地よさ」は自分で探すという一手間は必要ですが、仕事を「心地よさ」で選ぶことには、実は多くのメリットがあります。
心地よさで仕事を選ぶメリット
仕事を心地よさで選ぶことには、次のようなメリットがあります。
高いモチベーションと生産性の向上
- 心地よい環境で働くことで、モチベーションが向上し、仕事への意欲が高まります。
- 結果として、生産性が向上し、より質の高い成果を出すことができます
ストレス軽減と心身の健康
- 心地よい仕事は、ストレスを軽減し、心身の健康を維持する上で重要です。
- ストレスによる心身の不調を防ぎ、長期的に安定して働くことができます。
ワークライフバランスの実現
- 心地よい仕事は、仕事とプライベートのバランスを取りやすく、充実した生活を送ることができます。
- 仕事以外の時間も有効活用し、自己成長や趣味に時間を費やすことができます。
自己成長とキャリアアップ
- 心地よい仕事は、自分の能力を最大限に発揮できる環境であり、自己成長を促進します。
- 結果として、キャリアアップにも繋がり、より高い目標を目指すことができます。
幸福度の向上
- 心地よい仕事は、日々の満足度を高め、人生全体の幸福度向上に貢献します。
- 仕事に対する満足感は、プライベートにも良い影響を与え、充実した人生を送ることができます。
自分にとっての心地よさを見つけるためのポイント
自分にとっての心地よさを見つけるためには、以下のポイントを意識してみてください。
- 自己分析: 自分の価値観、興味、強みを理解し、どのような仕事が自分に合っているのかを明確にする。
- 企業文化: 企業の理念、社風、働き方を調べ、自分に合った企業を選ぶ。
- 人間関係: 職場の人間関係は、仕事の満足度に大きく影響します。面接や職場訪問を通じて、職場の雰囲気を把握する。
- 働き方: フレックスタイム制、リモートワークなど、柔軟な働き方ができる企業を選ぶ。
注意点
気をつけていただきたいのは、「心地よい仕事」と「ラクな仕事」は全く異なるということです。
適度な挑戦や成長機会のない仕事は、逆にストレスがかかります。
仕事を「心地よさ」で選ぶことは、決してわがままではありません。自分らしい働き方を実現し、充実した人生を送るための賢い選択と言えるでしょう。
まとめ:「仕事は辛いもの」という固定観念を捨てよう!
仕事は辛く、それに耐えてこそというのは、日本独特のそして古い価値観です。
多様性が謳われるこの時代に、いつまでも「昔の常識」に縛られていては、人生がもったいないです。
仕事は辛くある必要はないんです。
楽ではなくても、楽しい、やる気がわく、成長できる、そういった自分なりの「心地よさ」を感じられる仕事に就ければ、絶対幸せです。
ぜひ、あなたにとっての「心地よさ」を見つけて、それが叶う職場を探してみてください!
★転職活動をしてみようかなと思った方!次の記事でおススメの転職サイトと転職エージェントを紹介しています。


コメント