【現状維持は衰退】安定を求め続ける公務員こそ危ない?将来を見据えた行動とは

30代後半公務員の転職

鷹です。

30代後半でノンキャリ国家公務員(地方局)からノンキャリ国家公務員(本省)へ転職し、その後40代になって民間企業へ転職しました。

「このままずっと公務員でいれば安泰だ」

そう信じて疑わなかったあなたにこそ伝えたいのが、今回のテーマです。

少し刺激的に聞こえるかもしれませんが、「現状維持は衰退」

これは単なるキャッチコピーではありません。

とくに今の日本社会において、公務員という“安定職”に甘えていると、思わぬ落とし穴が待っているのです。

なぜ「現状維持」が危険なのか?公務員を取り巻く3つの変化

現状維持がまるでよくないかのような表現ですが、その理由となる3つの環境の変化について解説します。

DX・AIの波が「仕事の質」を変えている

自治体や役所でもデジタル化が進み、「定型業務の自動化」が加速しています。

そして民間企業ではお役所以上にデジタル環境が浸透しています。

もはや、“人がやるべき仕事”は確実に減ってきています。

法令等を人間の手で作成し、誤字脱字がないよう人間で読み合わせをし、マーカーで「ポツ」を入れる。

これだけに何時間、何十時間、何百時間とかけてきた公務員ですが、こんな仕事は機械に任せれば一発です。

でも多くの公務員は「これが職人技」と言わんばかりに、この読み合わせ、「ポツ」入れに全精力を注いでいます。

「仕事機械に任せればいい」

そんなことを言われたら、これまでの自分の価値を否定されるようで、到底受け入れられないという気持ちはわかります。

でも時代は変わり、価値も変わってきているのです。

これを受け入れられないということは、あなたは淘汰されるべき人材ということになってしまいます。

人口減少により「組織の再編」が進む

少子高齢化による自治体の統廃合、部門の統合。

今のポジションや業務がいつまであるかわかりません。

「私は国家公務員だから統廃合で組織がなくなるなんてありえない」

「私の自治体は政令指定都市だから、吸収することはあってもなくなることはない」

そう思っている人、半分はそのとおりかもしれませんが、半分は間違っています。

組織の統廃合が起きれば職員構成も部署も業務も今までどおりとはいかず、必ず変化が伴います。

クビにはならなくても、今までと同じ業務を続けられるとは限らないのです。

「今のまま働き続けられる」保証はどこにもありません。

給与や退職金制度の見直し

近年、給与削減や退職金の減額も現実的に見えてきています。

「いやいや、公務員の給与や退職金は法律で決まっているのだから、そう簡単に削減はされないよ」と思っているかもしれませんが、そんなことはありません。

実際に、平成25年に国家公務員の退職手当が大幅に削減される法改正が行われました。

今は人材不足のため、公務員も給与を上げて人材確保に取り組んでいますが、給与を上げて人材確保するという手法には限界があります。

人材不足は公務員だけでなく日本全体の問題です。

給与を上げて官民で人材獲得競争が生まれるのはよいことではありますが、公務員の給与は税金ですので青天井に上げることはできません。

国民、住民の税金が給与の原資となっている以上、その国民、住民(つまり人口)が減少すればその原資も減少します。

この先も公務員の給与が上がり続けるということはなく、必ずどこかで減額に転じます。

「安定=保証」ではないことを、意識する必要があります。

「行動しないリスク」に気づいている人は少ない

公務員という立場は、変化に鈍感になりやすい環境です。

  • 毎年自動的に昇給する
  • 転職しなくても居場所がある
  • 評価よりも年功が重視される

こうした環境の中で働き続けていると、世間の変化に気がつく機会がなく、現状維持を選んでしまいがちです。

世間が変わっているのに自分たちは変わっていない、変わる必要性を認識していない、それはいわゆる「井の中の蛙」です。

井の中の蛙のままでいると、時代遅れの感覚・スキルに価値があると勘違いしてしまい、自分の市場価値を上げる機会を逃してしまいます。

現状維持から脱却するためには「行動する」しかありませんが、公務員の中ではその必要性に気づいている人が少ないというのが現実です。

将来後悔しないために、公務員が今できる3つのアクション

では、将来後悔しないために、公務員は今何をすべきなのでしょうか。

副業や社会活動でスキルアップする

現在は一部の公務員にも副業解禁の流れがあります。

ライティング・プログラミング・動画編集など、スキマ時間で学べるスキルも豊富。

また、副業はダメでも社会活動に参加することで、仕事ではできない経験を積み、スキルアップするということも方法の一つです。

「いつでも辞められる力」を持つことが、自分を守る最大の武器になります。

民間目線で「転職市場」を知る

今すぐ公務員を辞める必要はありません。

でも、世の中はどうなっているのか、民間企業は何を求めているかを知ることは非常に重要です。

転職サイトに登録して、求人情報を見るだけでも視野が広がりますし、転職エージェントサービスを利用すれば、より詳細な市場感を教えてもらうことができます。

知ることは最大の武器です。

同じ志の仲間とつながる

一人で不安を抱えるのではなく、すでに行動を始めている公務員や元公務員とのつながりを作るのはおすすめです。

あなたの身近な人で既に行動を起こしている人もいるはずです。

スキルアップして転職した人、仕事以外で活動している人。

また、TwitterやX、noteなどで「行動する公務員」は意外と多く見つかりますから、ここからつながるのもよいでしょう。

最初はそういう人たちの投稿を見るだけでも十分です。

まとめ:「行動すること」から始まる

公務員という職は、社会に必要不可欠な存在です。

しかしその立場に甘んじて、「変わらないこと」に安心してしまうのは危険です。

「現状維持は衰退」。

この言葉を聞いてドキッとしたあなたは、すでに一歩目を踏み出している証拠です。

未来の自分に感謝される選択を。

それは、今日「行動すること」から始まります。

ほんの少しでも「やってみようかな」と思えたあなたは、すでに“現状維持”から抜け出そうとしています。

未来の自分を後悔させないために、まずは一歩、踏み出してみましょう。

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